はじめに

このブログでは、「親と一緒に観ると気まずい」「リビングで流すには刺激が強すぎる」「これ、誰かと一緒に観ても大丈夫そう?」そんな観点を中心に映画を紹介します。

人によってはネタバレになるかもしれないのでご注意ください。

趣味の時間や大切な人との時間がより充実したものになりますように。

基本情報

  • タイトル:落下の解剖学(原題:Anatomy of a Fall)
  • 日本公開年:2024年
  • 上映時間:152分
  • 監督:ジュスティーヌ・トリエ
  • 出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール など
  • ジャンル:ドラマ/クライム

あらすじ

雪に覆われたフランスの山荘で、夫が転落死をした。発見者は視覚障害を持つ11歳の息子。妻は事故死を主張するが、やがて「夫を突き落としたのでは?」と疑われ、裁判にかけられる。法廷では、夫婦の生活、育児、執筆活動、そして積もり積もった感情の衝突が解剖されていく。
真実はどこにあるのか――静かに、しかし濃密に描かれる心理ドラマ。

予告映像

気まずい度 ★★☆☆☆(星2)

  • 【気まずい度の理由】
    性的な話題や夫婦間の私生活に関する描写が出てくる場面があり、完全に「家族向け」とは言いがたい部分があります。ただし露骨なシーンや映像的に過激なものは少なく、あくまで会話や証言を通して描かれるため、比較的落ち着いた雰囲気です。思春期の子どもと一緒に観るにはややセンシティブな内容かもしれませんが、大人同士で観るなら大丈夫な範囲です。

まとめ

『落下の解剖学』は、予告映像から想起させるような事件なのか、事故なのか、真相がわかってスッキリ!といった内容ではありません。あくまでも、観客に真相を考えさせる内容になっています。音楽や特定の人物への態度などを注意深くご覧ください。

演技・脚本・構成、どれも緻密に作られており、観終わったあとも考え続けてしまいます。特に犬の演技が素晴らしいです。派手さはありませんが、深く刺さる作品です。
誰かと一緒に観るなら、観たあとに話し合いたくなるような、そんな映画です。
ぜひじっくりと味わってください。